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「お久しぶりでーす、シトラスでーす!」 |
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「お元気ですかー、ミネオラでーす!」 |
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「ちょっぴり遅くなっちゃいましたけど、本年もよろしくお願いいたししまーす! あけおめっ!」 |
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「シトラスちゃん、もうちょっぴりどころの騒ぎじゃないから、いくら2009年の初舞台とはいえ年頭の挨拶は省いちゃっていいと思うよ」 |
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「なに言ってるのミネオラちゃん! 私たち一年半ぶりの登場なんだよ、新しいおともだちに礼儀知らずの雌豚ビッチーズだと思われたらどうするの!」 |
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「年賀じゃなくて普通のご挨拶をすればいいんじゃないかな」 |
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「あ、そか。わー、はじめましてー、シトラスでーす!」 |
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「ミネオラ(二代目)でーす」 |
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「私たち、歌って踊って販促活動もしちゃう噂の広報ユニット、Navelガールズでーす」 |
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「でーす」 |
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「ちなみに歌って踊れるのは設定だけで、いまだ持ち歌はありませーん」 |
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「せーん」 |
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「私たちのキャラソンをプロデュースしてくれる神会社は常時募集中でーす」 |
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「ランティス!」 |
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「ところでミネオラちゃん、今日は皆さんに何を紹介するの?」 |
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「ふふ、よくぞ聞いてくれました。今日はなんとNavelの新製品シャッ……」 |
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「そういえば『よくぞ聞いてくれました』ってセリフ、物語とかではよく耳にするけどリアルで言うひと見たことないよね」 |
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「あ、あのシトラスちゃん、余計なアドリブは挟まなくていいから、まずは台本を忠実にこなしていこうよ」 |
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「あとさー『しっかし』とか『なんだって』なんかも実際声に出して言ってみると違和感あるよね」 |
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「なんだって!」 |
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「しっかし、まあ、なんだって急に私たちがNavelの製品紹介なんてしなきゃなんないわけよ」 |
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「ううんシトラスちゃん。急にじゃなくて、5年も6年も前からそれだけが唯一、私たちの存在理由だよ」 |
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「えー、そんじゃWindows専用恋愛ADVゲーム『SHUFFLE! Essence+』ただいま発売中でーす」 |
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「でーす」 |
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「シリーズの原点『SHUFFLE!』が、新たなエッセンスをプラスして戻ってきましたー」 |
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「ましたー」 |
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「シナリオ増量3倍以上、攻略ヒロインはなんと驚きの10人超え! CG・音楽・演出も大幅追加で生まれかわった、これぞまさに新世代のSHUFFLEです!」 |
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「新ヒロイン参入はもちろん、お馴染みのキャラクターにも新エピソードをたっぷり追加していますので、シアやネリネたちはもちろん、カレハや麻弓ファンの皆さんも安心してくださいね」 |
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「ネリネたちはもちろん、カレハや亜沙ファンの皆さんも安心してくださいね」 |
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「え、なんでそこ強調……?」 |
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「あっ、そうだ! ネリネやカレハや亜沙とはぜんぜん関係ない話なんだけど、ちょっといい?」 |
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「えっ? どうしたの?」 |
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「あのね、さっき漫喫で、先代のミネオラちゃんから聞いたんだけどね」 |
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「先代さん……まだバイト生活だったんですか……」 |
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「お仕事の都合で遠いとこへ引っこしちゃったお母さんが、こないだ久しぶりに戻ってきたらしいよ」 |
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「わ、わあほんと、ぜんぜん関係ない話ー」 |
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「遥かな空の向こうから来てくれたらしいよ」 |
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「上手くない。ぜんぜん上手くない」 |
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「イエーイ、お母さん見てるー!」 |
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「見てないと思うけど、おれつばはちょっとやってくれたらしいよ」 |
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「全部やれよ」 |
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「あ、あのシトラスちゃん、そろそろ『SHUFFLE Essence+』の紹介に戻っ……」 |
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「おまえもか! おまえも一章で挫折したのか!」 |
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「こ、これは“たとえば”の話ですー!」 |
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「ってな感じで〜! 広報広報と言いつつ結局なんの広報活動もしませんでしたオチで毎度グダグダに終わらせるのが私たち、噂の適当ユニットNavelガールズでーす☆彡」 |
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「自己紹介つづいてたんだ!」 |
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「ちょっぴり遅くなっちゃったけど、今年もよろしくお願いしまーす」 |
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「そ、それでは良いお年をー!」 |